仕事とは。

特殊な事例を除き、
人は成人すれば仕事をして収入を得て暮らしていくことになります。
漫画家とは漫画で収入を得る人の事です。
漫画家を目指すのはなかなか大変だし、心が折れそうになることもあります。
基本的にお金の問題が大きい。
金が減れば精神的余裕も無くなっていきがちです。
それに打ち勝つだけのモチベーションを常に維持することが大事になります。

そもそも漫画制作には時間もかかりますし労力もいります。
学生であればまだ余裕がありますが、
既に大学を卒業しモラトリアムの期間が終わった場合は、
仕事と並行しながら漫画を描いていくことになります。
業種にもよりますが、
フルタイムの正社員をしながらは時間的体力的に厳しいです。
自分の場合、残業当たり前の職場に身を置いていたので…
そしてパートタイムで働くという選択肢が生まれます。

パートはあくまで仮の職業だし給料は半減。
当然仕事のモチベーションは上がりません。
一方、正社員であれば漫画家の夢を諦めても生きていくことができます。
ここはひとつ大きな選択です。
自分の場合は残業嵐で漫画どころではなかったので正社員を辞めました。
どのみち今からじゃ勉強して一流大学に合格し、
卒業後、一流企業に入って安定的な収入を得て、
結婚して子供を産んで定年退職後は年金生活。
こういうルートにはもう戻れません。
そもそも今時よっぽどの大企業でない限り、
終身雇用は約束されたものじゃないし、転職するのが普通になってます。
年金だって本当にもらえるのか怪しいです。
それならば他人よりも優れている技能を磨いて
それを生かした職で生きていくほうが
長い目で見てもいいというのが個人的な考えです。

子供のころ、人にはみな得手不得手があるわけだから
必ずぞれぞれに適任の仕事があるはずで、
人は適材適所で仕事をしていると思っていました。
そのほうが効率が良いし、世界はそうあるべきだと思っていました。
自分が漫画家を志したのも幼稚園時代に他の子よりも絵がうまかったからです。
しかし現実はそうではなく、
仕方なく生活のために働いている人が過半数ではないでしょうか?

だいたい子供がサラリーマンに興味を持つはずがありません。
要は人の命令を聞いてそれをこなす仕事という風にしか感じません。
その企業や商品が本当に好きなのであれば
一生を会社に添い遂げることができるかもしれませんが、
基本的に経営者に雇われ給料をもらって生活してるので、
会社がだめになったら元も子もないです。
もちろん自分に何が向いているかわからないという人もいるでしょう。
そういう人は仕事をしていく中でやりたいことを見つけていくかもしれません。
しかし、いつまでもなんとなく、仕方なく働いていても
会社での立場もよくならないし、給料も収益も上がらず誰も得しません。
労働生産性が悪い気がします。
別にサラリーマンバッシングをしたいわけではありません。
多くの一般の労働者に支えられて社会がある訳で一定数必要な存在ですが、
やはり意識の高い人は投資などなんらかの副収入を得ています。

結局、いつの時代も情報強者が社会のルールを作り、
情報弱者が社会の奴隷となっていくのです。
日本が好景気だったころは末端の社員にも利益配分がいきわたり
年功序列、終身雇用で盲目的に献身的に働いていても問題がなかったのですが、
こういった日本型経営は崩壊し、年金制度にも疑念が生じていますし、
定年後も継続勤務する人が多くなっています。
TPPもどうなるか不透明ですし、
海外企業、商品が日本に進出してくるとなると
大企業に入ったからと言って安泰であるとは言えなくなりました。

一方で国内では雇用保険加入条件が緩和され、
同一労働同一賃金など正社員を増やそうという政策が推し進められています。
働きやすくなるメリットはありますが、
自分のように創作活動のために、
できるだけ勤務時間を減らしつつしっかり給料をもらう
という働き方が難しくなってきました。
自分がこのブログを立ち上げてアドセンスやアフィリエイトなどの広告収入
信託投資などに興味を持ちだしたのもこうした背景があります。

SNSで見られる若者の仕事に対するドライな姿勢、
労働搾取に対する嫌悪感に共感はするも
やはり仕事そのものに対する価値観から見直していくしかないのではないでしょうか?
社会を変えることより自分を変えるほうが容易いです。
人に使われるのが嫌なら使う側に回ればいいのです。
結局起業の方法論が分からないために惰性で働き続けた末、
自らの命を絶ってしまうという人が生まれてしまうのではないでしょうか?
日本型経営が崩壊した今、
人に使われることばかりを教えてきた日本の教育が職業選択の視野を狭くして、
健全な労働に対する足かせとなっている気がします。
他力本願的に宝くじやギャンブルに臨みをかけるよりも
自分自身で努力する必要もあるのではないでしょうか?
今はインターネットがあるので
個人ビジネスがやりやすくなったのが救いと言えそうです。

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