電子書籍とダウンロード販売

2010年のiPad誕生から徐々に浸透した電子書籍ですが、
自分は長らく手を出していませんでした。
仕事用にiPadを支給されたりはしましたが、
あくまで仕事用と割り切っていたので、読書用には考えていませんでした。
そもそも実体のないデータを買うということ自体に
大きな抵抗を感じていましたし、
自分自身、家具店で働いてオーダーラックの販売もしてたものですから
将来自分が書斎を構えるようになったら
壁面全体を本棚にするというのが密かな野望になっていました。

しかし去年、年会費3,900円でアニメ、映画見放題のプライムビデオ目当てに
アマゾンプライムに加入した際に
プライム特典でキンドルが格安で手に入る状況になったこと。
そして、本の重みに耐えられず棚板が歪み、背板がたわんで
長年使っていた本棚が崩壊寸前になっていたことが重なり、
いらない本はまんだらけBOOKOFFで買い取ってもらい、本棚を処分。
Kindle Paperwhiteマンガモデルを購入、電子書籍デビューを果たしました。


Amazonプライム・ビデオ

キンドルは白黒だし、キンドル以外の電子書籍には対応していません。
iPadなどの電子端末より性能は見劣りしますが、
マンガモデルは700冊の漫画を保存でき、なんといっても安い!
通常でも15,280円(キャンペーン情報付き)ですが、
セール期間で頻繁に値引きされますし、
プライム会員なら常に4000円引き
Amazonは世界最大のネット通販サイトなので
サービスがすぐに停止するということもないでしょう。
電子書籍デビューにはもってこいの電子書籍専用端末です。


Kindle Paperwhite 防水機能搭載 Wi-Fi 8GB 広告つき 電子書籍リーダー


Kindle for PC (Windows) [ダウンロード]

奇しくもキンドルデビューの2017年、
電子コミックスの推定販売金額が紙の単行本を初めて上回り
まさに電子コミックスの流行を象徴する年でした。

実体がないからこそ場所をとらなくて済むというのは
あまりにも当たり前の読者サイドの利点なのですが、
この決断には作家としての立場もあります。
東京に越して以降、多くの同人誌即売会にサークル参加し、
漫画本を印刷業者に発注して、自費出版してきましたが、
正社員時と比べて金銭的な余裕がないのにも関わらず、
赤字を出し続けてきました。
黒字を出しているサークルの方がひと握りな訳で、
「同人は商売じゃない」と高らかに理想を謳われますが、
即売会で創作活動を継続的に行う上では避けて通れない問題です。

そうした中で近年増えてきているのがダウンロード販売という商法です。
ダウンロード販売であれば
同人活動で最大の出費となる印刷代をまるまる浮かせることができ、
データなので在庫切れという概念がなく、
地方だからイベントに参加できず買い逃すなんてこともない。
必要な人に必要なだけ自分の作品を届けることができます。
私のような一次創作中心で活動する弱小サークルにも
わざわざ販売業者が声をかけて名刺を渡すぐらいですから
これからダウンロードサイト市場は拡大していきそうな予感がします。

私同様の経済状況に陥る人も多いですし、
大手や二次創作サークルが著作権限定フリーの即売会に残り、
一次創作サークルは対面型の即売会からネットのダウンロード販売へ
活動の場を移すという流れも生まれてきそうです。
もちろん即売会での作家と読者の直接の交流というのは
ダウンロード販売にはない魅力ですし、
例えダウンロード販売に登録したとしても、
すぐに成果が表れるわけでもないでしょう。

しかし、作品が手元にあればイベントの参加費や印刷代などもなく、
すぐにでも出版することができるのは最大の魅力です。
これだけSNSも発達しているわけですから、けして交流がないわけではない。
これから著作権保護や表現規制などの締めつけが強まりそうな即売会に対して、
ビジネスとしてはむしろダウンロード販売の方が可能性がありそうです。

同人界隈のダウンロードサイトは
やはり最近の流行を追った萌えキャラなどが前面に出されるラインナップなので
「これでは自作品が埋もれてしまう」という人には
AmazonにKindleダイレクト・パブリッシングというサービスがあり、
ネット通販最大手のAmazonで日本を飛び越え世界に向けて
自作品をプロ作家と同じ土俵で販売することができます。
何を隠そう私もゆくゆくは自分のキンドルで自作品を管理したいのですw



KDP クイック スタート ガイド

コメント

タイトルとURLをコピーしました