経歴⑥社会人時代~

大学卒業後3年間、北の大地に滞在します。

初めての北海道、初めての一人暮らし、初めての会社・・・
初めて尽くしで不安8割、楽しみ2割で北海道に引っ越します。

今までの見慣れた京都の風景とは全く違って
四角い建物や広い道路など北海道はどことなく異国感がありました。
京都も外国人多いですが、ロシア人が多いw
北海道でも都会に当たる札幌勤務
日常生活に困ることはあまりありませんでしたが、
冬場は積雪のため、車を持ってない身としては行動範囲に制限がありました。
いろんなカルチャーショックを受けながらも
北海道での暮らしは新鮮で
一人暮らしや見知らぬ街を歩くことを楽しんでいました。

仕事は最初こそゆとりな大学生活とのギャップが大きく苦しみましたが、
これも時間が経てば慣れてきて会社内でもなんとかうまく立ち回ってこれました。
しかし、一方の創作活動はほとんどできない状態になりました。
雪はねのために早朝から出社し、残業のため夜遅くまで仕事漬けで
たまにデジ絵を描くぐらいで、漫画を描く時間ができず、
販売業で土日や祝日も出社のため、即売会などに行くこともできなかったです。

北海道は修行の名目で、だいたい三年間という期限付きでした。
良い先輩や同僚に恵まれて公私ともに充実した日々を過ごしましたが、
そんな中でもいつかは漫画に戻るという気持ちは消えていませんでした。

社会人二年目から親に「経営者勉強会」に出るように言われ、
定期的に東京や大阪に出張にいきます。
こうして会社を継ぐルートに引き込まれそうになります。
親にお願いして会社に入れてもらっている以上、言いなりになるしかありません。

東京には現役アニメーターとして働いてる大学時代の友人がおり、
出張のたびに下宿先に行くなど会っていましたが、
リアルトキワ荘な彼らを見て羨ましいとさえ感じていました。
もともと社会勉強程度にしか考えていなかった自分と
後継者として見ていた親との考えのズレが生じていきます。

家に帰れば約束された人生があり、豊かな生活が待っていましたが、
それはすなわち漫画を諦めるという意味でした。

そして約束の三年目、再度決断の時期が訪れます。
京都の実家には帰らず、東京に引っ越して
そこでパートをしながら漫画家を目指すという決断をするに至りました。
経済的には今までで一番苦しい環境ではありますが、
当時の自分はお金よりも時間が欲しかったのでした。

・・・そして現在に続きます。
我ながらフラフラ彷徨った人生ですね(;^ω^)

コメント

タイトルとURLをコピーしました