カクヨム収益化について。

私は漫画やアニメなどのサブカルチャー関連の評論を
「小説家になろう」「カクヨム」などのサイトに投稿しています。
以前はFC2ブログなどにまとめて投稿していましたが、
ブログブームが落ち着いてSNS時代に突入し、
閲覧数がなかなか伸びないことから
専門サイトに登録するようになったわけです。
ちょうど「なろう系(異世界転生)」が流行りだしたこともあり、
少しでもビジネスに近づけるのではないかという考えもありました。

現状は評論のみで小説を投稿する予定はありませんが、
もともと漫画家というのは絵の才能と共に文才も必要ですから
文章を書くことも重要な訓練であると思っています。

漫画界と文学界は現在明確に区別されていますが、
文学的要素を持った漫画もあり、
名作文学の漫画化など非常に親和性が高いと思います。
海外のコミックアーティストのような分業ではなく
日本の漫画家は文豪同様の個人の作家性が強く求められることも特徴的です。
小説と漫画の中間ともいえるライトノベルが顕著ですが、
絵がメインでないからこそ扉絵や挿絵の
作品に与える印象も大きいものがあります。
出版業界が斜陽の時代を迎えていることは周知のとおりですが、
これは漫画のみならず文学も同じ危機感があります。
ネット時代に突入し、電子書籍が浸透する中で
作家自身がSNSで文字を駆使して発信する機会が増え、
この境界はさらに曖昧になってくるのではないかと感じています。
こうした動きは漫画家志望者も注視すべきですし
漫画家志望よりも絵が描けない分
漫画原作者志望にとっては死活問題でしょう。

こうした中でカクヨムは
カクヨムロイヤルティプログラムの開始を発表しました。
YouTubeなどの広告収入の仕組みを取り入れ
小説家(志望者)の新たな収入システムとなるかもしれません。
「小説家になろう」は収益化を意図せず
サイト内の人気作を書籍化する方針なのに対して
「カクヨム」はネットユーザーを意識し差別化を図っているのだと思います。
出版リスクなどを考えることなく
作品の評価に見合った報酬が得られるという仕組みは
新規参入の敷居を下げることにもつながります。

カクヨムが今後どのように発展していくかは分かりませんが
Googleアドセンス然りYouTubeパートナープログラム然り、
現在人気のある広告収入には高いハードルがあるので
少しでも文字書きに興味のある人は
誰でも事前登録できるうちに参加することをお勧めします。
絵が描ける立場として言わせてもらうと
「カクヨム」も扉絵や挿絵を投稿できるようにしてもらいたいですが…
この点の自由さは「なろう」に軍配が上がりますね。

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