なぜ漫画家を目指すのか?

そもそも何故漫画家を目指すのか?
漫画家志望者にはそれぞれいろいろな考えがあると思います。
もともと絵やお話を考えるのが好きで漫画家になりたいという人もいれば
日本唯一のジャパニーズドリーム
一攫千金を狙うという打算的な人もいるかもしれません。

まぁそういう気持ちで簡単になれる職業ではないですが、
現役の漫画家の中には目指していたわけではなく、
趣味で普通に漫画を描いていたら
いつの間にかプロになっていたという人もいるようです。

難しく考えず、「漫画家になることだけを考えて最大限努力をしろ」
という意見もありますが、
自分自信、本心では漫画家になりたいと思いながら、
漫研に入って、同士と出会って、イベントやマンガ賞に参加して、東京に持ち込みに・・・
というような真っ直ぐな道には行かず、
美術部に入らず、美術高校進学を蹴り、札幌の一般企業に就職するという
あえて回り道するような紆余曲折な道を歩み、
画塾に通い、美術大学に入り、コミケに参加し、脱サラして東京にと
人生の節目に軌道修正を図っては来ましたが、
やはりこうなってしまうと何か理由付けが欲しくなってしまうものです。

人間はいつか独り立ちして
何らかの社会に対する奉仕活動を行って
金銭を得て生活していかなくてはなりません。
一般的に義務教育を経て、有名大学入学のために勉学し、
卒業後、有名企業に入社するというという出世コースがありますが、
こうしたものの対局に存在するのが漫画家です。

三流大学を出て一流企業に入社できなくても才能次第ではマンガ家になれます。
逆に一流大学を出てもマンガ家になれるわけではありません。
しかし一流企業に入社するのと同じ、それ以上にマンガ家になるのは大変です。
就活における一流大学卒業という学歴と同じように
漫画の世界ではマンガ賞に受賞するなどの公の評価が必要になります。
それ以前のマンガは落書きも同然社会にとって何ら必要のないものです。
生まれる時代が違っていたら漫画家志望は非国民と言われたかもしれませんw

絵がヘタでも漫画家にはなれるが、面白い話を書かなければならないし、
話がヘタでも漫画家になれるが、絵が飛び抜けて上手くなければならない。
漫画原作者志望でなければ、
もともと別な二つの才能を持ち合わす必要があります。
学歴は関係ないが無教養でもマンガ家にはなれない。
評価がはっきりしている分、目指す上で一般企業の方が親切で分かりやすい。

必要にされなくても自分の好きなものを描いていくというのも立派なことだし、
死後有名になった画家だっているわけですから、
自分の生活が維持できるのであれば本業作家にならずに同人作家になればいい。
しかし、同じくマンガを描いていても、
やはり「同人作家」と「漫画家」とは明確に違うものだと感じます。

趣味や娯楽に近い同人に比べ、やはり漫画家は商売です。
自分の好きなものだけ描いていていいわけではなく、
自分の嫌いな事を描き続ける事もできない。
自分の出来ることと自分に求められているもの
それが合わさった時、自分自身の「価値」になっていく。

この価値の部分を磨いていきたいというのが本音なのかな?
他人が自分の絵や物語を見て喜んでくれる。
それが人生で一番幸せなことだし、
自分にしかないもので社会貢献したい。
いくら人見知りといっても人間は社会的な生き物ですよね。
画塾に通って、マンガ学部(笑)を卒業して
今更一般企業を目指しても仕方がありません!
マンガ家になると決めたからマンガ家を目指すとしか言えないのかもなぁ…

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